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知ったかぶりの僕

僕はよく「何を考えてるか分からない子」といわれる。
そりゃそうだ。
僕自身何を考えてるかすら分かっていないから。
色々なことを様々な視点からぐるぐるごちゃごちゃ考えてるしね。
そうだな、僕はニュースのコメンテーターや心理学者は嫌いだよ。
自分の視点ひとつを持って全てを知ったような感覚に陥った人間が一番哀れだ。
もちろん、僕もその一人だけれど。
まあ、知ったかぶりだ!なんて言い出したら、
きっと世界中の人間が知ったかぶりになるだろう。
知ったかぶりは知ったかぶりを知ったかぶりして・・・
僕もまた、抜け殻の君から吐かれる作られた言葉を受け取っては
君のことをまた少し知れたと思って「知ったかぶり」するんだ。
どうだい、やっと僕はそのことに気づけたんだよ。
今更遅いだなんて言うなよ。
だから、本当の君を知りたい、いや、触って感じたいんだ。
想いあって知り合うだけじゃ物足りなくなったんだよ。
僕の確かなこの指で、君という物体に触って、
知ったかぶりじゃなくて、本当に「君」の存在を知りたい。
そうすれば「君」を知った「僕」も確かに息づけるだろ?
おっと、またいつもの遠まわしになっちゃったね。
要するに。
僕は確かな本当の君をもっと知りたいんだよ。簡単すぎるね。
感情なんて文字にしてみれば質素なものだ。
好き、だなんて二文字で済めばこの感情をコントロールすることすら
スリルのない味気の無い簡素なものになってしまう。
でも不器用な僕らは文字や言葉に表さないと伝わらないことを知ってる。
分かってる、愛してるよ。
言葉では表現が到底足りない感情、愛情。
by haccax | 2004-08-20 10:21 | 飴缶(文)


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